since 2018.01.01

1991年生まれのライター/千葉/ボカロ、歌い手界隈中心

さよなら、グッピー

ーーそうなる運命だったんだ。 わたしの瞳に映っていたのは、モノクロの世界。身体が一瞬で凍えるような感覚は、いまでも残っている。 グッピー同士が重なり合っては、未来へと繋げるための素敵な思い出を創造していたあの頃……。 その勝者にも見える大群にう…

羽生まゐごの「鬼の居ぬ間に」を中心に。

すでに、533万回以上再生されている「阿吽のビーツ」(YouTubeでは、2017年8月20日公開)をはじめとして、琴、三味線、笙、尺八、太鼓、摺鉦など和楽器の音を鳴らし続ける、羽生まゐご。 ボカロ界隈で和に特化して独自の世界観を生み出しているボカロPは果た…

こどもからおとなへ

子供の頃は夢を見ている。 それは、自分のなりたい人だったり、結婚だったり… まだ手に届かないけど、それなりに憧れを持てるものに対して夢を見る。 大人に近付いてくると、やっと、その夢が実現するかしないかが目に見えてきて、夢を見ていた自分になれた…

日の出の波

普通の幸せとはなんなのか。日頃から周りの幸せに敏感な態度を示して生きてきた。そして、いまも、その態度は根深い部分にあって、何も変わらない。 周りの人々に見えていたものを、自分の中に見ることができるようになったのが、昨日の経験。 これは、私が…

それでも続く未知

今に始まったことではないけれど、思春期の頃辺りからたまに心に穴が空いたような感覚を覚えることがある。 それは勿論、ある出来事を持って丸一日を台無しにしてしまうような、立ち直れないような、心苦しく悲しいことがあった時にやってくる感覚だ。一気に…

夢見心地に惑う

これは夢なのかもしれない 憧れる、あの人たちは先を加味した現実を生きていて、わたしは一瞬の幸福でしかない不透明な現実を生きる 夢心地に浸っているということは、確かに夢のなかにいる そして、哀しくも、その夢心地は永遠の保証はなく、突然消えてなく…

曇天下の広がる海から

冷凍庫のなかのように冷えた空気、風、聳え立つ草木の匂い、自然、曇空、下に見える街 真っ直ぐに見えるのは壮大に広がる緑色がかった波立つ海、手前の海とその奥の海の間は二重層、奥は手前よりも深緑色。ずっとその先を見ていると、自分がいかに海から見た…

文字だけでは

ネット上だと基本その人の声を聞くことよりも、文字が主な伝え方の手段となっているから、その人を印象づけるものがたいてい、文字。知らず知らずのうちに文字が、他人の像を作り上げている。絵文字が多い人だと、テンション高そうとか、批判的なことばかり…

寂しい心は歪な心に

岡崎体育の「龍」 寂しい心を持つと偏った成長を遂げてしまうものあなたには愛がある これ、本当のことだな...そう思った。 あいみょんの「ひかりもの」 だいたいのことでは傷ついてきた恋仕事生活家族や捨ててしまいたいと悩む事ばかりだよ繋ぎ止めたいと思うも…

『おとぎ』リリース前にEveについて綴る

ボカロ曲やBUMP OF CHICKENや、RADWIMPS、KANA-BOONなどの邦楽を“歌ってみた”として、カバーしていた頃は、お洒落でゆるくてふわふわしている、このイメージが強いEveだった。実際に、表に出るEveがそうだったから。もちろん、いまのEveを見ても、この第一印…

ある種の恋みたいな

DAOKOの「終わらない世界で」が、なぜかとても好きな曲になっているので、曲分析をしてみたのだけれど、この過程って、恋に似ているような...というのも、 ある人(を好きになる)→なんで好きになったのか考える→その人のことを詳しく知りたくなる という流れ…

青に歩く/宮下遊 レビュー(短め)

今年のボカロシーンを賑わせた、話題の「ロキ」を含めた有名ボカロPによる書き下ろし含めた全11曲で構成されたメジャー2ndアルバムは、千姿万態な声を浮遊させるように歌う宮下遊の真髄を玩味できる作品に完成。『青に歩く』ではないが、まさに、顔色が青く…

自由になりたい気持ち

仮面を被った僕はもういない 「僕はもういない」のAメロにもあるように、彼はデビュー当時は夢見がちな少年だった。しかし、アーティスト活動をしていく中で、周りから天才などと呼ばれるようになり、いつの間にか彼は"こうなりたい自分"像よりも"みんなのい…

心の内をさらけ出した「メリエンダ」東京・TSUTAYA O-EAST公演

8月16日にEveによる「メリエンダ」の東京・TSUTAYA O-EAST公演が行われた。 今回は過去のEveのライブと比較すると、演出面で様変わりしており、ライブがスタートする開演前からファンをワクワクさせるアーキテクチャが施されていた。観客は最初から会場のス…

持ちつ持たれつの関係性で互いの力を最大限に発揮したDoctrine Doctrine 第2弾の京都ライブも発表

7月21日に宮下遊とseeeeecunによるDoctrine Doctrineが東京・WWW Xで『Darlington』発売記念ライブ"Conference"を開催した。 宮下遊は、名前の「遊」の意味そのものを思わせるように自身の声と遊ぶのが得意だ。声色は楽曲ごとに変化させ、透明感があり美しい…

遊び心を融合させたステージで天月-あまつき-、Eve、Souと会場に海と夏の夜空が行き交いした1日。

天月-あまつき-主催のサマーパーティー2018~ぼくらの家へようこそ!は7月20日にEve、Souをゲストに迎え、千葉 松戸 森のホール21で開催し、8月12日には志麻、となりの坂田をゲストに迎え、大阪 オリックス劇場で開催することになっているのだが、今回はEve…

Darlington/Doctrine Doctrine ほぼ200字レビュー

ドープな声を自由自在に操ることで七変化する歌い手、宮下遊と2000年代UKロックの影響を受け、現在サラリーマン兼ボカロ制作を手掛けるseeeeecunによる初のユニットアルバム。動画サイトで話題の「脳内雑居」「ローファイ・タイムズ」「雲散霧消」も収録。酸…

階段と隣合わせのエスカレーター

「自分明日休みなんですけどー、今日一緒に飲みませんかー?(同僚)」「疲れてるから、ごめん(私)」 こんな電話のやりとりから、お互いの気分について、真逆的なもの(上下)を感じ、一瞬で私の脳はその違いを階段の上りと下りに変換していた。階段を上っていく…

ないものねだり

自分を除いた周りの環境がみるみる変わってきたことに気付いてきた。 変わりたいと思って頑張ってきたつもりだったけと、ここ最近割と私は置いてけぼりな感情を味わっている。 虚しいことに、今日はこのままここにいても存在意義がないとさえ思えてしまった…

EveとSouの初のツーマンライブ『蒼』。追加公演も先行して発表

EveとSouが、5月5日にyokohama Bay Hallにて初のツーマンライブ『蒼』を開催した。 EveとSouはこれまでYouTubeやニコニコ動画で2人によるコラボ動画をあげる仲であり、今年の2月28日には初のコラボアルバムである『蒼』をリリースしたばかり。『蒼』にはツー…

原点こそ本質

生きているうちには、ふと横道に入ってしまうことも大いにある。というよりかは、横道に入らないで真っ直ぐな道を進み続ける人はいないだろう。迷いや悩みが出てくるから、逸れたくなる。何度ふらついたとしても、自分のスタート地点(原点)を知っていれば、…

飛行機

心は一点集中したかと思えば、ぐらぐら揺れ始めふわふわ別の方向に飛んでいく。こんなふうに最初決めたものからそれは単なる理想でしかないと感じた時に諦めの心が生じ、悲しくならないようにさらっと重点を変えようとする。 悲観的になることを回避するため…

存在って。

たまーに思う。これも終わり。挑戦すればあれも終わり。私は納得いくところまで考えないと、次に進めない性格。しかし、最近は全部が全部ということではないが、理由がわからなくても考え込まずに「しょうがない」と割り切れる大人になれた。それがいいことか…

空気感

3月の下旬。ふらーっと、外に出ると目立った風もなく小春日和といえるそんな気候。 この季節、花粉症の人も多く、多くの人がマスクをしている。マスクをすれば、外の空気をシャットダウンできる。マスクのシャットダウン機能は結構落ち着く。それはいろんな…

この2冊から読み始めていこう。 今年は、たくさん本を読む!

米津玄師のLemonに重ね合わせる記憶  

私の社会人一年目といえば一言でいえば、不幸。 社会人としてまだ足りない部分が多い私に同僚や上司は必要以上に 罵り、 大した人間ではないと思える同僚に人格を否定されたこともあった 。だが、 そこで心配して声を掛けてくれるような優しい人はいない。 …

UVERworldを応援する人の心はUVERworldと共に成長する

私は、26年間生きていることになるが、その中で約10年間は彼らを応援し続けている。高校1年の時から今までずっとUVERworldの成長を一緒に見てきたような気がする。そしてこれからも応援し続けることには変わりない。彼らが爆発的に人気なのは、本音を言うア…

Mrs. GREEN APPLEの本質

Mrs. GREEN APPLEというバンドは、耳に残りやすいポップな曲を作ることが得意でありながら、人間の黒い部分を歌った曲もありそのギャップもとても魅力的に映るアーティストだと思う。例えば、サママ・フェスティバル!は子供にも大人にも好かれるような曲で…

米津玄師の曲の特徴

米津玄師を好きな理由。それは人それぞれ異なるが、米津玄師のどこがいいの?と聴かれたら、私はこう答える。「あなた」と「あたし」を歌っているからと。 歌詞に登場人物が出てくると、聴く人は自分や他人に置き換えて曲を聴くだろう。米津玄師の曲にはある…