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1991年生まれのライター/千葉/ボカロ、歌い手界隈中心

青に歩く/宮下遊 レビュー(短め)


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今年のボカロシーンを賑わせた、話題の「ロキ」を含めた有名ボカロPによる書き下ろし含めた全11曲で構成されたメジャー2ndアルバムは、千姿万態な声を浮遊させるように歌う宮下遊の真髄を玩味できる作品に完成。『青に歩く』ではないが、まさに、顔色が青くなるような感覚を覚えたのは、1stアルバムでもコラボしたきくおによる書き下ろし楽曲「舞台性ナニカ」。〈ぼくわたしおれと たくさん持って いくつもの仮面と虚飾 魅力的じゃなきゃ どこにもいられない〉一瞬で汲み取った。仮面という名の声を使い分ける宮下遊、そのものではないか。そして最後に、彼が向かう青とは一体いかなる場所か。その答えは、『青に歩く』とリンクさせた、シャノンによる書き下ろし楽曲「青へ向かう」で見つけられるだろう。